梅雨の頃になると草木にかぶれて来院される学童が多くなります。
高温多湿な環境では、肌が敏感になりかぶれやすくなっている上に、草木の成長期にあたり草木の樹液にかぶれやすくなっているためと推測されます。
肌が暴露しているあごや顔が一番かぶれやすいのですが、草木のかぶれの特徴は徐々に広範囲に広がっていくことです。
小さな水疱状の丘疹が集まって、顔全体が腫れることもあります(写真1~4)。
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手の甲や前腕部が草木にかぶれると、線状に並んだ水疱状の丘疹となります(写真5、6)。
さらにひどくなると、大きな水疱状になることもあります(写真7)。
このような手や前腕部のかぶれも、首や顔に広がりながら治っていく特徴があります。
草木のかぶれが広がりやすいのは、皮膚が強く感作されるため、草木に接触していない部位にもかぶれが現れやすくなるためと思われます。