胸部、頭部、顔、腰やおしりの順に多くみられます。
帯状疱疹は神経の走行の関係から体の両側に及ぶことはほとんどなく、90%以上は片側に起こります。
帯状に発赤を伴う2~3mm大の水ほうが現れ、やがて黒い痂皮(かさぶた)を形成します(写真1~5)。
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全経過は5~14日ですが、まれに数周に及ぶこともあります。
最近は抗ウィルス薬の使用により、期間が長引くことはほとんどありません。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は水痘・帯状疱疹ウィルスの感染が原因で起こります。
水痘・帯状疱疹ウィルスの初感染は水痘(みずぼうそう)として有名です。
水痘が治癒後もウィルスは脊髄後根神経節に入り潜伏しています。
何らかの理由で抵抗力が低下したときに(かぜや疲労など)、ウィルスが再活性化され神経に沿って増殖すると帯状疱疹になります。
神経に沿ってウィルスが増殖するため、帯状に水ほうが皮膚面に広がるようになります。
小児では免疫不全児に帯状疱疹はみられやすいのですが、健康な小児でも加齢とともに発生が増加します。
園児や学童の時期にみられますが、単純ヘルペス感染に比べると、帯状疱疹は圧倒的に小児では少ないです。
おとなでは帯状疱疹にかかると長い間神経痛に悩まされることがありますが、小児ではほとんど神経痛を訴えることはありません。
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