皮膚の細い血管ではふつうでも血管の内外でいろいろな物質のやりとりが行われています。
蕁麻疹は、皮膚の細い血管が拡張し、血管の中の水分が一方的に外に流れ出て、水たまり(限局性浮腫)を作り、盛り上がりとかゆみを生じたものです。
乳幼児では食べ物によるアレルギー反応が原因であることが多く、乳児では卵白、牛乳、幼児では魚介類、ソバ、肉類、ピーナッツなどが多くなります。
果物ではキウイが最も多く、メロン、トマトなどは唇のまわりに蕁麻疹を起こしたり、唇のしびれやむくみを起こすことがあります。
成長するにつれ、蕁麻疹の原因は明らかでないことが多くなり、食べ物によるアレルギー反応よりも体調が悪くなったり、蒸し暑くなると起こりやすくなったり、自律神経のバランスが崩れて起こる蕁麻疹が多くなります。
典型的な蕁麻疹はもりあがってかゆみが強く、かいた痕は赤いみみずばれのようなすじとなります(写真1)。
このタイプの蕁麻疹は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤が効果的です。
乳児にみられた蕁麻疹では、大きさが比較的小さく周辺が赤く中心部が白っぽく見えることがあります(写真2)。
この蕁麻疹は治りにくいことが多く、ときには何日も続くことがあります。
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