りんご病はりんごのように真っ赤なほっぺたになることからりんごほっぺ病とも言われます(写真1)。
正式には伝染性紅斑と呼ばれますが、実際にほっぺが赤くなった時期にはもう感染力はありません。
流行の時期には幼児、小学生がつぎつぎにかかって受診されますが、ときには大人にも感染します。
本院ではりんごのほっぺたが原因で受診されるよりも、原因のわからない顔や体、手足のさまざまな発赤や湿疹で受診されることが圧倒的に多いようです。
顔の発赤も大小の斑点のようになることがあります(写真2)。
顔の発赤から少したってから体(写真3)や手足(写真4、5)に発赤を生じることがあります。
手足の発赤はレース状、網目状と表現されますが、一見すると小さな斑点状に見えることがあります。足は太ももに、手は前腕部から手背部にかけて目立ちます。
このような発赤は数日から一週間で消えていきますが、消えた後も入浴後や日に当たったり、こすったりすると再び赤くなることがあります。このような変化は3、4週間も続くことがあります。
年長児やとくに大人のりんご病では膝や腰、手首に強い関節痛を起こすことがあります。
手首の痛みや指の関節のむくみのため手首や指が曲がりにくくなったり、膝などの痛みが強く歩きづらくなることがあります。
このようなときに腕や太ももに小さな赤い斑点を多数認めれば、りんご病が疑われます。
ふつう関節痛は一週間くらいで自然に良くなりますが、ときには2,3週間にわたり良くなったり、悪くなったりすることがあります。
写真で見る「子どもの病気」:りんご病のページもご覧下さい。
↓こちらのページもご覧ください。