とびひは蒸し暑くなる梅雨のころから急に多くなります。
とびひはあせも、虫さされ、すりきず、湿疹などに細菌が増殖すると起こりやすくなります。
とびひは原因となる細菌により、ブドウ球菌によるものと溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)によるものの2種類に大別されます。
ブドウ球菌によるとびひは夏場に多く、大小の水ぶくれを作って広がっていきます(写真1)。
とびひとしてはきれいな印象がありますが、放っているとたいへん治りにくくなります。
もうひとつのとびひは溶連菌が原因で起こります。顔や手足に多く、黄色の浸出液やかさぶたなどを生じて広がり、きたない印象があります。
夏場に多くなりますが、一年を通していつでもできます。ブドウ球菌性のとびひよりも治りやすいと言えます(写真2)。
どちらとも区別がつかないようなとびひが最近多くなってきました(写真3-1)。このとびひではかけはなれた体の部位に湿疹を生じることがあります。細菌を含む浸出液がとびひしたとも、一種のアレルギー反応を起こしたとも考えられます(写真3-2)。
健康な子どものとびひから耐性ブドウ球菌が検出されたことがありました。過度の抗生物質の使用に対する警鐘とも思えます。
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