溶連菌感染症は幼児や低学年の学童に多く、子どもの間で感染しやすいために流行を起こすことがあります。
発熱とのどの痛みで受診されますが、のどをみると扁桃やのどの奥が真っ赤でときに点々と出血班を生じることがあります。
このようなのどの変化だけでは溶連菌感染症とすぐに診断するのは困難ですが、手足に小さな赤い斑点を伴っていれば溶連菌感染症の疑いが強くなります(写真1、2)。
赤い斑点は手足だけでなく、胸やおなかにもできることもあります(写真3)。
3、4日たつと舌がちょうどイチゴのように赤くぶつぶつしてくることがあり、イチゴ舌と呼ばれます(写真4)。
溶連菌感染症と診断され、抗生剤を内服すると1,2日のうちに解熱しますが、数日すると手のひらが赤くなったり、指先の皮がむけてきたりすることもあります(写真5)。
熱やのどの痛みを起こさないで、顔やからだにいろいろな湿疹を生じて受診され、経過をみたり検査をして溶連菌感染症と診断されたり、溶連菌感染症が強く疑われる子どもがいます(写真6、7、8)。
また、おとなでも溶連菌感染症と思われる手の変化を起こすことがありました(写真9)。
このように溶連菌感染症にはいろいろな種類があり、さまざまな湿疹をからだのあちこちに生じる可能性があります。
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