りんご病は主に小児の間で流行する感染症ですが、大人にもしばしば感染します。
学童や幼児のりんご病の流行期に大人、特に子どもと接触の多い20~30歳代の母親がりんご病に感染して来院されます。
りんご病は子どもでは初めにりんごのような赤いほほになることから名付けられました(写真で見る「子どもの病気」:りんご病(顔) をご覧ください)。
大人のりんご病では子どものようにほほが赤くなることは少なく、ほてった感じがするくらいですが、その2,3日後から手やうで(写真1,2)、ふともも(写真3)に小さな赤い斑点を生じてきます。
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赤い斑点はよくみると連なっていてレース様と表現されますが、実際には赤い斑点(紅斑)のように見えます。
さらにこの頃から大人では手首や指、膝や腰の痛みが強くなり、ひどいと手の指が曲がりにくくなったり、階段の昇降にも不自由を感じるようになります。原因の分からない手足の斑点と関節痛のために、大人のりんご病は他の病気と間違われることがあります。
りんご病ではこのような紅斑や関節痛はふつうは一週間くらいで自然に治ります。
しかしりんご病のいろいろな症状は長いと3,4週間も良くなったり、悪くなったりすることがあるため、一度治ったと思った紅斑や関節痛がふたたび出てくることがありますが心配はありません。
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