まぶたが垂れ下がって上がりづらくなる状態を眼瞼下垂といいます(写真1)。
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眼瞼下垂の多くは、加齢やコンタクトレンズが原因の腱膜性と呼ばれるものですが、急に眼瞼下垂が起こったときには脳動脈瘤や重症筋無力症が原因のこともあり注意が必要です。
眼瞼下垂は、
の3つに大別されます。
眼瞼下垂の9割近くは腱膜性といわれ、加齢による場合は50歳過ぎからみられます。コンタクトレンズが原因の場合は若い人でも起こることがあります。
眼瞼下垂では、まぶたが垂れるため見た目が悪くなるだけでなく、ひどい場合には瞳まで隠れるため、視野が狭くなり、下がったまぶたを上げようとするため目が疲れやすくなります。
腱膜性は徐々に進行しますが、急に起こってきた場合には動脈瘤の圧迫による動眼神経麻痺、あるいは重症筋無力症が原因の可能性もあります。こうした症状に気がついたときは、眼科で診察を受ける必要があります。
動脈瘤や重症筋無力症など原因となる病気が分かれば、その治療が必要です。
腱膜性でも日常生活に支障を来すようなら手術が行われます。上眼瞼挙筋短縮術といって、まぶたを支えている筋肉を縫い縮める手術です。
専門的な手術なので、専門医を紹介してもらうと良いでしょう。