- 家庭の医学 -
よく見られる大人の病気

機能性胃腸症(NUD)

機能性胃腸症(NUD)とは何ですか?

機能性胃腸症(non-ulcer dyspepsia:NUD)とは、一般的検査では胃の粘膜にただれなどの器質的(組織)的変化が認められないのに、胃の痛みをはじめとした症状(腹部膨満感、吐き気・おう吐、食欲不振、胃のもたれ、胸やけなど)を示す症候群で、最近の一年間で合計12週以上続くものをいいます。

我が国では4人に1人がこのような症状を訴え、そのうちの約3割の人が医療機関を受診しており、今後も増加傾向にあるとみられています。

現在NUDは、運動不全型(吐き気・おう吐、腹部膨満感、食欲不振、胃もたれ)、潰瘍型(空腹時や夜間にみぞおちの痛み)、非特異型(前の2つの型のいずれにもあてはまらないが、常にいずれかの症状をもつ)の3タイプに分けられ、我が国では運動不全型が全体の約6割を占めています。(図1)

機能性胃腸症(NUD)
図1機能性胃腸症(NUD)の3つのタイプ

NUDはストレスや不規則な生活とも深く関係していると言われています。
ストレスの少ない生活を心がけ、身体的にも心理的にも健康なからだにしましょう。

胃・十二指腸の構造(図2)

胃・十二指腸の構造
図2胃・十二指腸の構造

胃は、紹介の中で最も内部が広く、壁が薄い臓器です。
心臓の下あたりから、おへそのあたりに位置し、大部分が身体の真ん中より左にあります。

十二指腸は小腸の一部で、十二指腸には胆汁、すい臓からすい液という強力な消化液が流入して、食べ物に混じり、小腸での消化・吸収の準備が行われます。

機能性胃腸症(NUD)は何が原因なのですか?(図3)

機能性胃腸症(NUD)の原因は
図3機能性胃腸症(NUD)の原因は

必ずしも明確ではありませんが、運動不全型では胃の運動機能の低下による胃内容物の排出遅延、知覚神経の過敏、胃酸の出過ぎなどが原因で、そこに食習慣を中心としたライフスタイルの乱れとストレスなどが加わり、症状が現れると考えられています。
また、非特異型ではこれらに加えて心理的要因が強く影響していると考えられています。

機能性胃腸症(NUD)はどんな検査がありますか?

NUDと診断するには、胃粘膜に器質的変化がないことの確認を目的に検査が行われます。
問診(病歴や症状への質問)の他、血液検査、胸腹部レントゲン、内視鏡、超音波、胃排出能(胃の運動機能など)便潜血などの検査が、症状に合わせて選ばれます。
また、症状により心理的要因が示唆される場合には心理テストなどが加わることがあります。

機能性胃腸症(NUD)はどのように治療しますか?

NUDの治療は薬物療法が中心になります。
問診と検査により得られた診断のタイプ別に、運動不全型には運動機能改善薬、潰瘍型には胃酸分泌抑制薬、非特異型には運動機能改善薬の他、抗不安薬などが投薬されます。
これらの薬剤で症状の改善がみられれば、NUDを推定して治療が継続されます。

機能性胃腸症(NUD)の治療薬にはどんな薬がありますか?

NUDのおもな治療薬には運動機能改善薬、胃酸分泌抑制薬、抗不安薬などがあります。

運動機能改善薬:

低下した胃腸の運動を活発にする作用があります。
胃酸分泌抑制薬と併用することもあります。

胃酸分泌抑制薬:

胃を刺激する胃酸の分泌を抑える薬剤で、これにはH2受容体拮抗薬があります。

抗不安薬:

軽い不安や緊張に有効で、消化器機能のストレスを和らげる働きがあります。
運動機能改善薬と併用すると効果が高まります。

これから何に気をつければいいのですか?

NUDの発症の素地になった、食生活のスタイルの見直しと改善が再発防止に重要です。

1、食生活の改善

毎朝朝食を食べる、規則的に食事をとる

食事を抜くと胃腸の運動に変化が起こり、胃酸の刺激を受けやすくなったりします。

よく噛み、ゆっくりと食べる、いっぺんに食べ過ぎない

早食いやドカ食いは、胃での滞留時間の延長により胃に負担をかけ、胃酸の過剰分泌や肥満の原因となります。

食事内容にも気を配る

脂肪分の多いもの、かたいものはそれだけで消化に手間取り、胃に負担がかかります。
また、同じ食材でも調理方法により消化が異なるため、油を使う揚げ物や、濃い味付け、強い香辛料の使用を避け、焼いたり煮炊きして消化によい状態で食べる工夫も大切です。

2、ストレスの発散に心がける

休養や睡眠、運動などゆとりのあるライフスタイルを心がけることも重要です。

毎日、平均7~8時間は睡眠時間をとる

睡眠不足が続くと夜間の胃酸の分泌が促され、胃の粘膜に悪影響を与えます。
また、睡眠不足自体がストレスの原因にもなります。

運動を定期的に行う

運動は決行を促進し、消化器の機能を活発にします。
また、ウオーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、ストレスの発散にも有効です。

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よく見られる大人の病気

1. 診察室でよく見られる症状 肩こり 肝機能障害 更年期障害 口の中の病変 せき めまい 頭痛 動悸 耳鳴り 腹痛 味覚障害と舌の痛み ニオイの異常(嗅覚障害) 胸の痛み(胸痛) 睡眠の障害(不眠症) 胸やけ、げっぷ 胃痛・胃もたれ 腹部膨満感、腹鳴 下痢 便秘 口臭 喉のつかえ(喉の異常感) ふわふわめまい・頭重感 ジャーキング 神経調節性失神 長引く声がれ-声帯まひ 眼瞼痙攣 しゃっくり 疲れがとれない・疲労感 口の渇き(ドライマウス) 手足のしびれ 失神 むくみ(浮腫) 物忘れ 手のふるえ 立ちくらみ おなら 声のかれ 冬のかゆみ あごの痛み-顎関節症 冷え症 こむら返り 頻尿 いびき 鼻出血(鼻血) 鼻づまり 汗の異常 微熱 尿もれ(尿失禁) 金縛り・悪夢 目のまわりや顔の痙攣 大人の歯ぎしり 歩くと足の裏に激痛:モートン病 首の後ろ(後頸部)の痛み 中高年に多い弛緩性便秘 中高年者に多いめまい 中高年者の腰痛のときに考える4つのM 2. 皮膚の病気 毛虫かぶれ 大人の蕁麻疹 帯状疱疹 たこ、うおのめ 薬剤性光線過敏症 いろいろある蕁麻疹 りんご病(大人) 足の静脈瘤 みずむし 破傷風 シイタケ皮膚炎 高齢者の帯状疱疹 3. 診察室でよく見られる病気 慢性疲労症候群 偽痛風 リウマチ性多発筋痛症 線維筋痛症 むずむず脚症候群 前立腺肥大症 過活動膀胱(OAB) 間質性膀胱炎 うつ病 単純ヘルペス感染症(大人) 眼瞼下垂 おとなの百日咳 中年に多い椎骨動脈解離 腸内フローラとは 脳脊髄液減少症 高齢者の急な寝ちがえ:頸椎偽痛風を疑う! 咳が続く…大人にも多い百日咳 痛風 急性扁桃炎 膀胱炎と腎盂炎 EBウィルス感染症 食中毒 機能性胃腸症(NUD) 慢性膀胱炎 過敏性腸症候群 口内炎 高血圧 微小血管狭心症 痙攣性発声障害 肋間神経痛 偽痛風と痛風、化膿性関節炎に注意 緑内障 女性と痛風 子どもの病気はこちら
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