- 家庭の医学 -
よく見られる大人の病気

神経調節性失神

神経調節性失神とは

神経調節性失神とは
図1神経調節性失神とは

神経調節性失神はあまりなじみのない病名ですが、一般には脳貧血と呼ばれ、原因不明とされている失神の大半を占めるほど多いものです。暑くなるこれからの季節は、脱水などが誘因になるのでとくに注意が必要です。

一般に失神は、脳に血液が充分回らず、一時的に意識を失うため起こりますが、神経調節性失神は「神経の反射で引き起こされる一過性の意識消失発作。脈拍数が少なくなる徐脈や、末梢血管の拡張に伴う血圧低下が原因となって脳の血流が一時的に途絶えて失神を起こす」と考えられます。

この失神は満員電車で長時間立っているときに起こりやすいです。このほか長い間座ったままの姿勢でいるとき、排尿や排便、脱水、発熱、痛み、飲酒なども誘因になります。

また、失神の前兆として約八割に気分が悪い、吐き気がする、動悸がする、汗が出るといった症状が見られます。がまんをしていると、めまいや目のかすみが現れたり、顔面が蒼白となり、意識を失って倒れます。

起立性低血圧と排尿失神

神経調節性失神にはこうした特徴がありますが、似たような失神発作として、立ち上がったときに血圧が下がりすぎて起こる起立性低血圧があります。
飲酒して一眠りした後、目を覚ましてすぐに歩き回ったときなどに起こりやすくなります。
夜中に起きて、排尿中や排尿後に倒れる排尿失神もあります。これは排尿により一時的に血圧が下がる神経反射が原因で起こり、男性に多く見られます。

失神は不整脈や脳血管障害、てんかんなど他の病気で起こることもあります。万が一、気を失ったときには、専門の医療機関で原因を調べてもらうことが大切です。
神経調節性失神と診断が付けば、失神の誘因のうち避けられるものは避けるようにすることが大切です。

また、前兆となる症状に気づいたときには、仰向けになって足を高く上げると血圧も正常になります。少なくとも椅子に腰掛ける、横になることが必要です。
こうした注意をしていても繰り返すようなら血管を収縮させる作用のあるα(アルファ)刺激薬などを使った治療が必要になります。

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よく見られる大人の病気

1. 診察室でよく見られる症状 肩こり 肝機能障害 更年期障害 口の中の病変 せき めまい 頭痛 動悸 耳鳴り 腹痛 味覚障害と舌の痛み ニオイの異常(嗅覚障害) 胸の痛み(胸痛) 睡眠の障害(不眠症) 胸やけ、げっぷ 胃痛・胃もたれ 腹部膨満感、腹鳴 下痢 便秘 口臭 喉のつかえ(喉の異常感) ふわふわめまい・頭重感 ジャーキング 神経調節性失神 長引く声がれ-声帯まひ 眼瞼痙攣 しゃっくり 疲れがとれない・疲労感 口の渇き(ドライマウス) 手足のしびれ 失神 むくみ(浮腫) 物忘れ 手のふるえ 立ちくらみ おなら 声のかれ 冬のかゆみ あごの痛み-顎関節症 冷え症 こむら返り 頻尿 いびき 鼻出血(鼻血) 鼻づまり 汗の異常 微熱 尿もれ(尿失禁) 金縛り・悪夢 目のまわりや顔の痙攣 大人の歯ぎしり 歩くと足の裏に激痛:モートン病 首の後ろ(後頸部)の痛み 中高年に多い弛緩性便秘 中高年者に多いめまい 中高年者の腰痛のときに考える4つのM 2. 皮膚の病気 毛虫かぶれ 大人の蕁麻疹 帯状疱疹 たこ、うおのめ 薬剤性光線過敏症 いろいろある蕁麻疹 りんご病(大人) 足の静脈瘤 みずむし 破傷風 シイタケ皮膚炎 高齢者の帯状疱疹 3. 診察室でよく見られる病気 慢性疲労症候群 偽痛風 リウマチ性多発筋痛症 線維筋痛症 むずむず脚症候群 前立腺肥大症 過活動膀胱(OAB) 間質性膀胱炎 うつ病 単純ヘルペス感染症(大人) 眼瞼下垂 おとなの百日咳 中年に多い椎骨動脈解離 腸内フローラとは 脳脊髄液減少症 高齢者の急な寝ちがえ:頸椎偽痛風を疑う! 咳が続く…大人にも多い百日咳 痛風 急性扁桃炎 膀胱炎と腎盂炎 EBウィルス感染症 食中毒 機能性胃腸症 慢性膀胱炎 過敏性腸症候群 口内炎 高血圧 微小血管狭心症 痙攣性発声障害 肋間神経痛 偽痛風と痛風、化膿性関節炎に注意 緑内障 女性と痛風 子どもの病気はこちら

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