- 総合内科のアプローチ -
関節痛・筋肉痛と内科の病気

B.おもに肩・肘・手および股・膝・足など
大きな関節の痛み

4成人発症スティル病

成人発症スティル病は、発熱、皮疹、関節症状を主な症状とする全身性の炎症疾患です。発熱に伴って皮疹や関節痛を認め、解熱とともに皮疹、関節痛が消失するという症状が特徴的です。

成人発症スティル病はまれな病気です。20歳~40歳代の比較的若い成人が発症しますが、70歳以上でみられることもあります。男性より女性でやや多いとされています。原因はわかっていませんが、遺伝素因やウイルス・細菌の感染など環境因子が関係しているのではないかと考えられています。

38~39℃におよぶ発熱と咽頭痛を多くの例で認めます。膝付近にかゆみなどの症状に乏しい薄いピンク色(サーモンピンク)の皮疹が発熱とともに出現し、解熱とともに消退するのが特徴的です。多関節炎を認め、関節の痛み・腫れを伴います。関節症状は一過性のことも、持続することもあります。
発熱に一致して出現し、解熱と共に改善することが多いです。関節リウマチとは違って手指などの小さな関節よりも、手首、肘、肩、膝、足などの大きな関節を中心にみられます。

成人発症スティル病で生じる痛みの部位(※赤丸は主な関節痛の部位)
成人発症スティル病で生じる痛みの部位(※赤丸は主な関節痛の部位)

参考:http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000612.html

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