手足口病は、手のひら、足のうら、口の中に小さな水疱ができる病気です。(写真1~6)
乳幼児や学童の間に流行しますが、大人もかかることがあります。
主に夏に流行しますが、春や秋にも見られます。
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口の中の水疱は、小さなものが多発することもありますが、舌先に白みがかった大きな口内炎になることがあります。
口内炎が多いと痛みのために食事が取れなくなることがあります。
腕やひざ、おしりにできることもあります。
普通、熱は微熱ですが、流行の強いときには高熱が出ることがあります。
高熱が2、3日続いてから水疱ができ、手足口病と診断されることもあります。
手足の水ほうは、よく見ると楕円形のことが多く、治ると褐色のしみのようになり消えていきます。
行ってよいかどうかは症状次第です。
口内炎は4~5日で自然に治りますが、口内炎が強いときには休ませましょう。
手足口病の詳しい説明と他の写真は、こちらのページをご覧ください。
手足口病はエンテロウイルス感染による疾患のひとつです。
エンテロウイルスは小児期に多彩な病像の感染症を引き起こします。
夏期に多く「夏かぜ」の病原といわれますが、夏だけ流行するものではなく年間を通してみられます。毎年流行するウイルスが異なります。
代表的な疾患は急性上気道炎、胃腸炎、ヘルパンギーナ、手足口病、ウイルス性発疹症、無菌性髄膜炎、急性脳脊髄炎、急性灰白髄炎(ポリオ)、心筋炎、出血性結膜炎などです。