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関節痛・筋肉痛と内科の病気

C.おもに手首・手指の関節の痛みおよび
足首・足指など小さな関節の痛み

3反応性関節炎

反応性関節炎では関節炎、仙腸関節炎、腱付着部炎を呈しますが、関節炎は主として下肢の関節に多く認められますが、1か所~数か所といったごく少数の関節にしか起こりません。骨盤と腰椎を連結する関節のことを仙腸関節と呼びますが、仙腸関節炎では腰部~臀部の痛みを自覚します。腱付着部炎はアキレス腱がかかとの骨に付着する部位あるいは足底腱膜がかかとの骨に付着する部位などに比較的高頻度に起こりやすいです。

関節痛は下肢の大きな関節に最も多くみられます。反応性関節炎は関節リウマチと比べて、左右対称に関節を巻き込むことは少ないです。腱が炎症を起こし痛むことがあります。病気が重いと、背中が痛むことがあります

・踵やアキレス腱の痛み
・腰部から臀部(仙腸関節)の痛み
・膝、足首、足指の関節痛と腫れ

反応性関節炎で生じる痛みの部位(※赤丸は主な関節痛の部位)
反応性関節炎で生じる痛みの部位(※赤丸は主な関節痛の部位)

また尿道炎であれば排尿時痛、結膜炎は結膜充血といった症状がみられることもあります。

一般的にこれらの症状が出現する1~4週間程前に尿路感染症もしくは細菌性の下痢といった細菌感染症を先行して起こしています。この時の細菌の種類によってその後の症状の出現の仕方が若干変わります。

反応性関節炎を起こす菌としては、不特定多数との性交渉をきっかけに感染しやすいクラミジア・トラコマチス、食中毒の原因菌であるサルモネラ菌、赤痢菌、エルシニア、カンピロバクターなどが知られています。

やや詳しい説明は本サイトの(A-② 反応性関節炎および炎症性腸疾患に伴う関節炎)をご覧下さい。

参考: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000734.html

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