はしかは、子どもでも大人でも大病です!
予防接種を受けていない1歳前後の赤ちゃんが多くかかりますが、予防接種を受けていないと30歳くらいまでには必ずといってよいほど感染します。
最近は予防接種を受けていても、免疫力の弱くなる若者の間の流行が問題になっています。
はじめの2~3日は、熱・せき・目やに・鼻水などかぜと同じ症状です。
普通のかぜと異なり重症感が強く、目やにが多く、目が充血していれば(結膜炎)、はしかの感染を疑う必要があります。
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3~4日目になると口の中の頬にコプリック斑という特徴的な白い斑点が現れてきます。コプリック斑をみれば、はしかと診断できます。
この時期には顔や体に発疹が出始めます。
発疹はあっという間に体や手足、顔に一度に広がります。強い発疹と高熱、強いせきが続き、重症感が極度に達します。
発疹が出てから4~5日(発病後8~10日)たつと、解熱し始めようやくはしかも終わりに近づいていきます。
この時期になっても高熱とせきが続くときには肺炎の合併が疑われます。
発疹は色素沈着を残しながら消えていくのが特徴です(1~2週間)。
写真:コプリック斑
はしかは大病です。医師に指示されたとおりにきちんと診てもらいましょう。
数日たっても熱が下がらないで咳がひどいときは、肺炎のことがあります。
また中耳炎を合併することもあります。まれながら急性脳炎を起こすことがあります。
けいれんや意識障害を起こしたときはすぐに診てもらいましょう。
呼吸困難や脱水症が強くなると入院が必要なこともあります。
はしかの伝染力は発疹出現5日目には消失するため、解熱後3日したら登校できるようになります。
発疹のあと色素沈着がしばらく残りますが、元気が良くなっていれば登校してもよいでしょう。
はしか(麻疹)の詳しい説明と他の写真は、こちらのページをご覧ください。