鼠径ヘルニアは生後3ヶ月以内に50~70%が発症し、1歳以内に80%前後が発症します。
男児に多くみられ、女児の3~6倍多く見られます。
母親が股の鼠径部の膨隆に気がつくことが多く、自覚症状が出ることはまれです。
また立つと膨隆がはっきりし、横になると分かりにくくなることがあります。
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自宅で気がついても医院では膨隆しないことも多く、膨隆しているときに携帯電話などで記録に残しておくことも診断に役立ちます。
鼠径部の膨隆がピンポン球のように緊張して、痛みや不機嫌、おう吐、血便などが現れたときには、ヘルニアかんとんと言って危険な状態なので、時間を問わずすぐに小児科医にみてもらう必要があります。
鼠径ヘルニアと診断された場合には手術が必要となります。
臍ヘルニアの大部分が1年以内に自然治癒します。
手指で圧迫したりつまんだりするとすぐに元に戻りますが、すぐにまた脱出します。
激しく泣いたり、お腹に力を入れるような動作をできるだけ避ける必要があります。
硬貨と絆創膏による圧迫で不確実なのと、硬貨がずれて腸管がはみ出したときに、危険な状態になるので行ってはいけません。