ヘルペス性歯肉口内炎はまず高熱で発症しますが、3日頃までは口内炎は見られないために初期には診断は困難です。
注意すると初期から歯肉が赤く腫れていて、この病気を予測することができます。
解熱するとほぼ同時に舌や口唇に口内炎が多発してきます。
また歯肉炎を起こすため、歯肉から出血しやすくなります。
最近では、抗ウィルス薬が特効薬として使われます。
2~3日で劇的に回復しますが、口唇の口内炎の後には黒いかさぶたが残ります。
ヘルペス性歯肉口内炎の特徴は、
がみられることです。
口内炎は一つや二つではなく多発するために、食事も取れないほど痛くなります。
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1~3歳の乳幼児に急に39℃近くの高熱が出て、せきや鼻水などかぜの症状がないときには、ヘルペス性歯肉口内炎を考える必要があります。
この病気は、単純ヘルペス(Ⅰ型)に初めて乳幼児が感染したとき(おもに母親から感染することが多いと考えられます)に発病します。
単純ヘルペス(Ⅰ型)は大人では全員が保有するウィルスですが、小さいときに感染するとヘルペス性歯肉口内炎を起こします。
しかしすべての乳幼児が高熱が出て口内炎がひどくなるわけではなく、軽くすんでほとんど気がつかないこともあります。
最近では稀ながら、10歳代後半にこの病気にかかる若者がいます。
よだれなどから移ることがあるので、口内炎が完全に治るまで約1週間は家にいましょう。