花粉症は季節により原因となる花粉の種類は異なりますが、鼻鏡で鼻の中(鼻腔)を観察すると、特徴的な変化が現れます。
もともと鼻腔の粘膜はピンクがかった均一な赤色で、粘膜の表面もなめらかできれいです。
花粉症の時期になると、早期には粘膜の変化は著明ではありませんが、やや白みがかかった粘膜の変化がみられるようになります。
花粉症の最盛期には、はっきりと白くなった粘膜が認められるようになります。
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年間を通して鼻炎症状が起こるアレルギー性鼻炎では、正常の赤みがかったきれいな粘膜はみられず、花粉症でみられたような粘膜の荒れた変化が混在しています。
早朝に冷気が刺激で起こる血管運動性鼻炎はアレルギー反応ではないために、花粉症やアレルギー性鼻炎にみられるような粘膜の変化はなく、正常に近い粘膜となります。