水を含んだ赤い発疹がからだ、手足、口の中、頭髪の中、股など全身に広がります。
発疹は2~3日でピークとなり、その後乾くと黒いかさぶたになります。
小児では平均して一週間くらいでよくなります。
典型的な水疱は中に水を多く含み、よくみると真ん中に黒い点が見えることがあります。
写真をクリックすると拡大します
しかし、水疱がつぶれていたり、水疱を作らずに赤い斑点だけのこともあります。
典型的な水疱があれば早期に診断できますが、水疱を作らないで、小さな赤い斑点がまばらにできる程度では、水疱瘡の診断は困難です。
この場合は、1~2日後にもう一度来てもらい、診断をはっきりとつけるようにします。
全身に広がり、からだ一面が水疱や赤い斑点に被われることがありますが、心配ありません。
水疱は口の中、頭髪の中にもできます。
股はこすれてつぶれやすいせいか、水疱が集中的にたくさんできることがあります。
特効薬(商品名:ゾビラックス)が使われる以前には、水疱は最後に手指にまで及んでから治癒することがありましたが、最近では少なくなりました。
治癒期に入ると、水疱は黒いかさぶたに変わっていきます。
黒いかさぶたの周囲が赤くなっているときはまだ登園や登校はできません。
周囲の赤みが一日一日と消えていき、黒いかさぶたがしっかりとできると登園・登校はできます。
かさぶたは自然に取れますので、無理に取らないようにしましょう。
熱 | 高熱が出ることはまれで、38℃くらいの熱が始めの2から3日間出ることがあります。 |
お風呂 | さっと汗を流すほうが、かゆみも少なく、化膿しにくくなります。強くこすると水疱がつぶれやすくなりますので注意しましょう。 |
食べ物 | 何でも食べて良いのですが、口の中にできると痛いので、しみるものは食べにくいでしょう。 |
平均して一週間くらいでかさぶたに変わります。この間は休みましょう。
かさぶたに全部なったら行ってもよいでしょう。
子どもと異なり、大人が水疱瘡にかかるとたいへん重症になることがあります。
発疹が全身を埋め尽くすように出るだけではなく、高熱が7~10日持続することがあります。
食事も取れず、体力の消耗も著しく、入院して治療する場合もしばしばあります。
治ってからも黒いかさぶたが全身を被うため、結局一ヶ月近く休養が必要になることもあります。
水疱瘡の詳しい説明と他の写真は、こちらのページをご覧ください。