りんご病は顔の皮膚の変化で受診されるよりも、手足やからだの変化に気がついて受診される場合が多いようです。
顔の赤い紅斑とほぼ同時期かやや遅れて、肩や手足にレース様または網目状の赤い斑点(紅斑)を認めるようになります。
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紅斑はまだらに見えることもあれば、日に焼けた後のように均一に赤く見えることもあります。また小さな斑点の集まりとして現れることもあります。
紅斑は手の甲にも出現します。
からだにも紅斑は起こりますが、小さな斑点状に現れることが多いようです。
りんご病の紅斑は数日で消えていきますが、日光や寒冷、入浴、ストレス、摩擦などの刺激でふたたび出現することがあります(1~4週間くらい)。
紅斑は血管が拡張して起こる変化で、指で押さえるとその部分の赤みが消える特徴があります。
したがって入浴後にとくに赤みが強くなり、むずむずとしたかゆみを感じることがありますが、あとを残すことはありません。
りんご病に似た紅斑は、溶連菌感染症や風疹でも現れます。これらと見間違わないように注意が必要です。
溶連菌感染症では咽頭発赤や丘疹様の盛り上がった湿疹も現れ、いろいろな変化に富んでいます。区別が困難なときは咽頭ぬぐい液で検査することができます。
風疹では耳の後のリンパ節腫大が特徴的です。
おとながりんご病にかかると手足の関節炎を起こすことがしばしばあります。
関節炎は膝や腰の関節に起こりやすく、階段の上り下りにも困難を感じます。
関節炎が強いと手首や肘の関節も腫れていたくなることがあります。
関節炎に皮膚の紅斑が現れると、内科的な他の病気と間違われることがあります。
妊娠初期に妊婦がりんご病にかかると死産や流産の危険性があります。注意しましょう。
りんご病の顔の症状と写真はこちらをご覧ください。
りんご病の詳しい説明と他の写真は、こちらのページをご覧ください。