- 総合内科のアプローチ -
関節痛・筋肉痛と内科の病気

D.不定部位に起こる関節痛や筋肉痛

5甲状腺ホルモンの異常

甲状腺ホルモン過剰のバセドウ病でも、ホルモン不足の橋本氏病でも筋肉の異常を生じることがあります。

バセドウ病

バセドウ病と関連して筋肉障害が起こるのは次の場合です。

甲状腺中毒性ミオパチー:

著しい筋肉の萎縮や筋力の低下がおこるもので、手足の近位筋(大腿部、腕、背中の筋)の筋力低下・筋痛です。

甲状腺中毒性周期性四肢まひ: 

 周期的に四肢がまひして動かなくなります。日本、中国、米国在住の東洋人に多くみられます。夕食後に始まることが多く、過食を避けることで予防できます。
アルコールの飲み過ぎ・食べ過ぎた翌日などに、ひどい場合起き上がれないこともあります。ストレスが引き金になる事もあります。

橋本氏病

橋本氏病に代表される甲状腺ホルモン不足は年齢とともに増える傾向にあり、一般的な病気です。

橋本氏病では、全身倦怠感、体重増加、低体温、便秘などの他に、79%で筋症状(筋痛、筋力低下、こむら返りなど)を伴います。近位筋(大腿部、腕、背中の筋、臀部)の筋肉痛やこむら返りがおきます。筋痛は運動後に悪化する傾向があります。筋力低下も肩や臀部に好発し、ゆっくりと進行します。

甲状腺ホルモン補充で筋痛や筋力低下は約半年以内には改善します。

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